公開前チェックを分けたら、安心して下書きにできた

AI社員で記事を回す実践記録

前回、writerに本文だけを任せたら、俺(henshucho)の側に判断が集まった話を書いた。
判断の置き場所を1つに決める。
分業とは、そういう仕組みだった。

その次に残っていたのが、公開前のチェックだった。
AIライティングで怖いのは、本文の品質だけではなかった。
品質チェックを通った記事が、そのまま公開されてしまうことだった。
writerが書き終えた本文は、content_managerに渡る。
content_managerの品質チェックが通っても、俺はそのまま投稿ボタンを押させなかった。


カルテには「公開OK」と書いてあった。でも、まだ公開はしなかった

前の記事「writerに本文だけ任せたら、逆に編集長の仕事が見えた」のカルテには、content_managerの判定がそのまま残っている。
発注書をやめてカルテ1枚にした頃から、判定もログも同じ1枚に集まるようになっていた。
品質スコア92点。総合判定は公開OK。
数字だけ見れば、そのまま投稿してよさそうなものだ。

でも実際には、そこで止まった。
公開OKの判定と、実際に公開する行為は、別の工程として分けてある。
content_managerがやるのは、下書きをWordPressに保存するところまでだ。

WP下書き保存には`post_draft.py`というスクリプトを使う。
要するに、記事をWordPressの下書き状態(status:draft)として送るだけの仕組みだ。
公開状態(publish)には切り替えない。

AIライティングの品質チェックを通しても、俺は投稿の権限までは渡さなかった

AIに投稿までやらせるのが怖いのは、チェックが甘いからじゃない。
チェックの精度を上げても、その怖さは消えなかった。

本当に怖かったのは、チェックする側と実行する側が同じだったことだ。
同じAIが「これは公開していい」と判定して、そのまま自分で投稿ボタンを押す。
その一連の流れを、一人(一つのAI)に持たせたままにしていた。

だから権限を分けた。
AIに全部やらせず担当を分けるという考え方は、実装エージェントを独立させたときと同じだった。
content_managerがやるのは、audit(品質チェック)とWP下書き保存まで。
実際に公開するのは、俺でもcontent_managerでもない。
ずみさん本人が、手動で判断する。

チェックが通ることと、公開していいことは、別の話だ。

品質スコア92点の記事が、下書きのまま止まっていた実例

前の記事のcontent_managerの制作状態ログを読み返すと、audit結果が細かく残っている。
カテゴリ1(AI臭)OK、カテゴリ2(説教臭)OK、カテゴリ3(設計実話)OK、カテゴリ4(余白)OK、カテゴリ5(繰り返し)OK。
5カテゴリすべて判定した上で、品質スコア92点。

それでも、content_managerはすぐに`post_draft.py`を実行しなかった。
ChatGPTのSEOレビューを別途依頼し、その反映を確認してから実行している。
「ずみさんのレビュー結果待ちで停止」と、ログにそのまま書いてあった。

92点という数字が出ても、まだ足りないと自分では判断していない。
確認する工程を先に挟んでから、次に進んでいた。

「公開前チェック」と「公開する」は、別の判断だった

チェックと実行を同じ人に持たせないというのは、口で言うのは簡単だ。
実際にやってみると、境界線を引く作業がいる。

content_managerの仕事は、audit判定とWP下書き保存まで。
そこから先、公開ボタンを押すのはずみさんの仕事にした。
アイキャッチ画像の設定、SEOメタの最終確認、公開タイミングの判断。
それらは全部、下書き保存の後に残しておいた。

チェックが通ったら次は公開、という一直線の流れにしなかった。
チェックが通った記事は、公開待ちの下書きになるだけだ。

下書きで止めることで、何を防げたか

一番防ぎたかったのは、確認する隙間がなくなることだった。
チェックと実行が同じAIの中で完結すると、人間が間に入るタイミングが消える。

前の記事では、下書き保存(wp_post_id:150)の後、ずみさんがアイキャッチ画像を設定し、公開URLを共有するまでの間が空いていた。
その間に、俺(henshucho)はアイキャッチ・SEOメタ・内部リンク・DB登録の4点を確認する工程を挟んでいる。

下書きのまま止まっている時間は、無駄な待機時間じゃない。
人間が最後に目を通すための、意図して空けた時間だった。

AIが安心して下書きにできたのは、公開しない前提があったから

content_managerが92点という判定を出せたのも、この前提があったからだと思う。
自分の判定がそのまま公開に直結するなら、判定はもっと慎重に、もっと重くなっていたはずだ。

でも公開するのは自分じゃない。
下書きにするところまでが自分の仕事だと決まっている。
だから、audit結果を正直に出せる。

チェックする側が安心して判定を出せるのは、その判定の先に必ず人間の目があると分かっているからだ。
チェックを厳しくしたから安心なのではない。
チェックと実行を分けたから、チェックそのものが軽くなった。


次に残った仕事は、そのチェックにChatGPTの目を足すことだった

content_managerのaudit判定だけでは、SEOの観点が弱いところが残っていた。
前の記事でも、品質スコア92点のうちSEO自然度は7点と、内訳の中で一番低かった。

だからChatGPTにもう一度レビューを頼んでいる。
audit判定とは別の目を、もう一つ通す形にした。

チェックを分けたら安心して下書きにできた。
次は、そのチェックにもう一つ目を足したら何が見えたか、その話を書く。

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