同じ指示文を会話の最初に貼って、記事を作る。
最初は、それで困らなかった。
ひとり編集長に雑メモを渡し、企画案で止まってもらう。
GOを出したら本文とレビューまで進み、WordPressの前でまた止まる。
この流れが会話の中で動いている間は、指示文を貼る手間より、記事が迷わず進む方が大きかった。
でも、同じ文を何度も貼るようになると、少しずつ気になった。
記事を書く前に、また同じルールを渡している。
止まる場所も、変更してよい範囲も、毎回説明している。
その時に初めて、AGENTS.mdへ移す理由ができた。
最初は会話に貼るだけで足りていた
最初からAGENTS.mdを作る必要はない。
会話に指示文を貼り、雑メモを渡して、AIが企画案で止まるかを見る。
そこで人間がGOを出し、本文を確認する。
一度も回っていないなら、保存するルールはまだ決まらない。
俺も最初は、役割ごとのファイルに分けず、全部をCLAUDE.mdに書いていた。
当時は、それで足りていた。
まず必要だったのは、きれいな設計書ではない。
記事を1本、途中で迷わず進めることだった。
コピペが面倒になったのは、指示が役に立っていたから
コピペが面倒になるのは、同じ指示を何度も使ったからである。
企画で止まること。
GO前に本文やWordPressへ進まないこと。
変更する前に、確認と設計を挟むこと。
毎回同じ判断を助けていた文なら、会話の外に残す意味がある。
逆に、一度しか使っていない思いつきまで保存すると、次の記事で読むものが増える。
ルールを増やすために保存するのではない。
繰り返した判断を、次も同じように使うために保存する。
繰り返すルールだけをAGENTS.mdへ移す
Codexで繰り返し使うなら、AGENTS.mdに書く。
ただし、会話で使った文章を全部そのまま移す必要はない。
俺が先に残したいのは、毎回迷いが出る場所だった。
たとえば、新しい記事はarticle_stateから始めること。
企画確認のGO前には、本文もWordPressも変えないこと。
公開後施工は、planを出してGOを待つこと。
これは文章をうまく書くための指示ではない。
作業の範囲を混ぜないための指示である。
会話の中で何度も確認したものだけを、次の記事でも読める場所へ移した。
最初に残すのは、停止ポイントと変更ルール
AGENTS.mdに最初から細かい書き方を並べると、読んでも次に何をすればいいか分からなくなる。
先に残すのは、記事をどこで止めるかである。
俺の編集部では、企画確認で一度止まる。
本文、内容レビュー、SEOレビュー、auditが終わったらもう一度止まる。
WP下書きとアイキャッチのあと、公開前は人間が判断する。
公開後にjissouが施工planを出したところで、もう一度止まる。
変更のルールも同じである。
確認してから設計し、合意してから段階的に動かし、最後にもう一度確かめる。
この二つが残っていれば、本文の書き方を少し変えても、作業が勝手に先へ走りにくい。
巨大なAGENTS.mdを作らない
最初から全部を書こうとすると、AGENTS.mdそのものを育てる仕事が始まる。
researcher、writer、レビュー役、画像、WordPress、DBのルールを、一度に決めたくなる。
でも、まだ困っていない仕事まで決めても、次に必要かは分からない。
使わなかったルールは、確認する項目だけを増やす。
最初は、記事を止める場所と、勝手に変更してはいけない場所だけでよい。
実際に使って、足りなかったものだけを足せばいい。
AGENTS.mdは完成品ではない。
何度も使った判断だけが残る、制作の記録である。
分けるのは、困ってからでいい
CLAUDE.mdが長くなり、役割が混ざったあとで、俺は困ってから分けた。
その経緯は、最初は全部CLAUDE.mdだった。AI社員をクラスに分けた話に残してある。
今のCodexでは、まずAGENTS.mdに繰り返すルールを置く。
調べる仕事が重くなったらresearcherを考える。
本文が重くなったらwriterを考える。
公開後の施工が重くなったらjissouを考える。
分けること自体が目的ではない。
ひとり編集長で進まなくなった仕事だけを、後から分ければいい。
保存するのも同じである。
使わなかった理想のルールではなく、何度も判断を減らしたルールだけを残す。
保存したルールが、次の記事の迷いを減らす
AGENTS.mdに移してから、毎回すべてを説明する必要はなくなった。
新しい記事でも、企画で止まる。
変更する前に確認する。
公開後の施工は、GOを待つ。
何度も繰り返した判断は、先に残っている。
俺がAGENTS.mdに保存したかったのは、たくさんの指示ではなかった。
次の記事でも、同じ場所で迷わないためのルールだった。


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