ブログ運営に役職を作った。編集長・ライター・リサーチャーで記事を書く

当時はClaude Codeに毎回「あなたはライターです」と説明していた

当時、Claude Codeでブログ用のAIエージェントを使うようになってから、最初に困ったのは「毎回の役割説明」だった。

前回の記事で、CLAUDE.mdをファイルに分ける話を書いた。

ファイルを分けた理由は、重くなったからだ。
でも問題はそれだけじゃなかった。

当時のClaudeとの会話は、セッションをまたぐと記憶がリセットされる。
昨日「あなたはライターです」と設定しても、今日また最初から説明しなきゃいけない。

俺は毎回、こういう前置きを書いていた。

「あなたはずみログのライターです。だ・である調で書いてください。煽り表現は使わないでください。40代男性が読む記事で……」

これを毎回コピペして貼る。
地味に面倒だ。

しかも途中で「あ、これリサーチャーに調べてほしい」と思っても、同じAIに「今度はリサーチャーとして動いてください」と言い直す必要がある。
一人が何役もやるから、どっちのモードで動いているのか曖昧になってくる。

ここで気づいた。

「記憶がない」のが問題なんじゃない。「誰に何をしてもらうかを決めていない」のが問題だ。


ブログ運営を「誰が何をするか」に分解した

ブログで1本記事を出すまでに、何が必要か。

書き出してみた。

  • どんな記事を書くか決める
  • 競合記事を調べる
  • H2構成を作る
  • 本文を書く
  • 品質チェックをする
  • WordPressに投稿する
  • 公開後にDB登録と目次反映をする

7つある。

これを全部1人(1つのAI)にやらせていた。
「今日は競合調べて、そのままH2作って、本文も書いて、投稿まで……」

判断の切れ目がない。

人間の会社に置き換えたら、社長が営業して、開発もして、経理もして、梱包もする状態だ。
誰でも疲れる。

「誰が決めて、誰が調べて、誰が書いて、誰が投稿するか」
仕事を切り分けると、AIへの指示もシンプルになる。

これが「役職を作る」という発想の出発点だった。


5つの役職と、それぞれの仕事

実際に作った役職はこの5つだ。 役職名は自分が呼びやすい名前にした。大事なのは名前ではなく、仕事の境界線だった。

henshucho(編集長)
何を書くか・いつ出すかを判断する。
本文は書かない。投稿もしない。「決めるだけ」の役職。

researcher(リサーチャー)
競合記事を調べて、読者が検索で探しているものを整理する。
ネタを出す。本文は書かない。

writer(ライター)
本文だけ書く。
競合分析はしない。構成案を作るのも編集長だ。投稿もしない。

content_manager
ライターが書いた原稿を受け取り、品質をチェックする。
OKならWordPressに下書き保存して止まる。公開はしない。

jissou(実装役)
記事が公開されたあと、DBに登録して、目次を更新して、内部リンクを設置する。


役職ごとに「やること」より「やらないこと」を先に決めた。

ライターは投稿しない。
編集長は書かない。
実装役は判断しない。

この「やらないこと」の設計が、一番効いた。


agents/ フォルダに役職のファイルを置いた

フォルダ構成はシンプルだ。

“`
agents/
├── henshucho/
│ └── __init__.md
├── content/
│ ├── researcher/
│ │ └── __init__.md
│ ├── writer/
│ │ └── __init__.md
│ └── content_manager/
│ └── __init__.md
└── jissou/
└── __init__.md
“`

各役職のフォルダに `__init__.md` を1枚置く。 `__init__.md` は、その役職を起動するときに最初に読む自己紹介ファイルのようなものだ。

ファイルの中身は3つだけ書く。

1. あなたは何者か(役割の定義)
2. 何をするか
3. 何をしないか

たとえばライターの `__init__.md` にはこう書いてある。

「書く専門。henshuchoから発注書を受け取って動く。競合分析・構成案・SEO情報・WP投稿・DB登録はしない。」

これだけでも、かなり楽になった。

毎回、ライターの説明を長く書かなくていい。
役職の定義は、ファイル側に置いてある。

裏側ではファイルに分ける。
表側では、役職名で呼ぶ。

この形が一番楽だった。


役職を作ったら、AIへの説明がいらなくなった

セッションを始めるたびに「あなたはライターです。こういうルールで書いてください……」と打つことがなくなった。

代わりに何をするかというと、役職名で呼ぶだけだ。

「編集長として起動してください」

この一言でいい。

裏側では、役職ごとにファイルを分けてある。
でも、表側の呼び方は日本語のままでいい。

毎回、ローマ字のファイルパスを打つ必要はない。
これだけで、当時のClaude Codeとの会話はかなり楽になった。

今から同じ考え方で作るなら、CodexではAGENTS.mdに役職の入口を書き、細かい指示は役職ごとのファイルへ分ければいい。

フォルダを見ればどんな役職がいるかわかる。
`__init__.md` を見れば何をする役かわかる。

次の問題が出てくるのは、役職の仕事が増えてきてからだ。

編集長の `__init__.md` が長くなった。
「これ、全部読まないといけないのか」という量になってきた。

それをどう解決したかは、次の記事で書く。

今は「編集長を起動して記事書いて」「ネタ出して」
この一言で全部がつながって動く。

→ 次の記事:役職ごとの仕事が重くなったので、メソッドで分けた

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